2025年、次のSNSとして一気に注目を浴びているRedNote(小紅書)。
日本でも「中国版インスタ」として、若い女性を中心に利用者が増えてきています。
しかし、RedNoteが注目を浴びている理由は、RedNoteが単なる「中国版インスタ」だという理由だけではありません。
RedNoteは、EコマースSNSとしてユニークな成長をし、次世代のSNSのあり方のイメージモデルともなっています。
そのため、コンテンツ投稿目的で利用する一般人だけでなく、企業からも注目を集めているのです。
この記事では、Eコマース戦略の目線から見たRedNoteとInstagramとの比較、利用するメリット、今後の課題などについて解説します。
これからの広告配信の方法や、商品の販売方法について考えている方はぜひ最後までお読みください。
Eコマース戦略に欠かせないRedNoteとは?

RedNote(小紅書)は、中国のSNSで、若い女性を中心に大人気です。
最近は、東南アジアやアメリカなどでも人気上昇中で、これからユーザーがどんどん増えることが予想されています。
RedNoteは、他のSNSとは異なりEコマースにも力を入れているため、企業側からも新しいSNS運営として注目を集めています。
Eコマースとはオンラインショッピングなど、インターネットを介して商品を売買することです。
RedNoteの登場で、今までのSNSやEコマース戦略のあり方にも大きな変化が必要となってきているため、企業側としてもRedNoteアプリについてある程度の知識を持っておく必要があるでしょう。
RedNoteのコンテンツ発信における特徴
RedNoteはコンテンツ発信を主な目的として利用するSNSアプリですが、次の特徴があります。
- ユーザー同士のやり取りが活発
- 「行った」「買った」「やってみた」など実体験に基づいたコンテンツ発信を重視している
- ジャンルの幅が広い
- 1つひとつのジャンルの専門性が高い
RedNoteでは「行った」「食べた」「買った」などの実体験に基づいたコンテンツ発信を重視し、ユーザー同士のやり取りも活発です。
例えば、ユーザーの中国人が日本の大阪旅行を計画しているとしましょう。
その場合下記の流れが出来上がります。
- 大阪旅行についてのコンテンツ内容をチェックして行き先や食べたいもの、買うものリストなどを決める
- 「子どもも連れて行きやすい場所か」「アクセスは良いか」などの質問がある場合は、RedNotoを介して直接質問し、必要な答えを得る
- 自分たちが大阪旅行をしている様子を発信する
- 他のユーザーたちが参考にする
このように、RedNoteユーザーたちは旅行だけでなく、メイク、ファッション、グルメ、生活用品などさまざまな場面で、実体験に基づく情報を参考にし、自分たちのライフスタイルへ取り入れています。

Eコマース戦略から見たRedNoteとInstagramとの比較

RedNoteはアプリ内で企業のECサイト運営ができる機能が備わっているため、オンラインショッピングなどのEコマースを企業にとっても見逃せないアプリです。
とはいえ「RedNoteでなくてもInstagramでもEコマース戦略ができるのでは?」と思う方も少なくありません。
Eコマース戦略という目線から見ると、RedNoteとInstagramには下記の違いがあります。
- Instagramの「ショップ機能」は使いづらい
- RedNoteは最初から「買う前提」で設計されている
- RedNotoは「コンテンツ投稿=レビュー×日記×通販カタログ」というイメージ
Instagramの「ショップ機能」を使う場合、Instagramのビジネスアカウントから自社のオンラインストアへ誘導する流れになります。
つまり、Instagramとオンラインストアの両方を運営する必要があり、使いづらいというデメリットがあります。
一方で、RedNoteは初めから「売り買いする場」として設計されているアプリです。
RedNote内で自社のオンラインストアを開設でき、公式ホームページとしても使用することも可能です。
上記の項目でも考えたように、ユーザーは情報収集目的でRedNoteを使用します。
他のユーザーのレビューや実際に使っている投稿を参考に商品の購入を決定し、ECサイトからそのまま購入する流れです。
このように、RedNoteはEコマースとしての役割もかなり重視されているため、InstagramとAmazonの機能が一緒になったアプリと説明されることも少なくありません。


Eコマース戦略としてのRedNoteの強みとは?

上記でも考えたように、RedNoteは「売り買いする場」として設定されたアプリなのでEコマース戦略として下記の強みがあります。
- 自然な口コミ感
- シームレスな購買導線
- データドリブンなリコメンド
では、それぞれの特徴について、さらに詳しく見ていきましょう。
自然な口コミ感
RedNoteでは「行った」「買った」「使ってみた」などの体験談がユーザーのコンテンツにより広まっていくため、素人っぽい体験談が「広告っぽくない」と言われています。
それも当然です!
素人(一般ユーザー)が、リアルな感想をそのまま投稿しているだけなのですから。
「これ買ったよ→実際に良かった!」の流れがスムーズで、下記のようなメリットがあります。
- 【ユーザー側】とても貴重な情報源となる
- 【企業側】ユーザーがコンテンツを介して自社の商品情報を自然な形で広げてくれる
実際に投稿している様子をのぞいてみましょう。

引用:RedNote
上記は「容易快乐呀」さんのアカウントです。
彼女はアカウント内で、自分のカバンの中身を紹介する動画を主に発信し、バッグやチャーム、化粧ポーチ、スマホケースなどの特徴などを紹介しています。
コメント欄には「かわいいね」「どこで買える(どこのブランド?)」などが寄せられ、「容易快乐呀」さんがブランド名を伝えるというやりとりも。
このように、RedNote内は、一般ユーザー同士が自分たちのお気に入りやおすすめなどの情報交換の場になっているため自然な形で口コミが広がっていくのです。
シームレスな購買導線

上記でも考えたように、RedNoteでは、投稿から購入までの流れが全てアプリ内で完結し外部サイトに飛びません。
これらのことは、ユーザーと企業側それぞれに下記のメリットがあります。
- 【ユーザー側】買うと決めたときにすぐに購入できる
- 【企業側】オンラインストアやSNSアプリなどいくつものアカウントを運営する必要がない
一度商品を購入するために、他のオンラインストアへ移動し、住所やカード情報などの個人情報を登録した後で購入するのは、手間がかかります。
面倒だと感じて「まあ、いいか」と、購入を断念した経験がある方もいらっしゃることでしょう。
しかし、RedNoteなら1つのアカウントで支払いなども全て統合されるので、ユーザーにとってストレスゼロです。
また、企業側にとっても、幾つものアカウントを運営したり、支払いシステムを整えたりする必要がないため、コスパパフォーマンスも上がります。
データドリブンなレコメンド
RedNote内では、それぞれのユーザーの好みに合った「おすすめ」が出てくるように設定されています。
具体的には、ユーザーの口コミやコメント内容や、購買履歴を分析し、タイムラインに自分が欲しいものが並ぶ仕組みです。
このデータドリブンなレコメンドは、ユーザーと企業それぞれにとって下記のメリットがあります。
- 【ユーザー側】まさに自分好みのものが見つかりやすい
- 【企業側】企業コンセプトやターゲット層に当てて自分たちのコンテンツを発信できる
何かを購入する際「コストパフォーマンス」「デザイン」「評判」など、いろいろな視点から検討します。
今までの傾向や好みを踏まえて、アプリ内で自分が気に入りそうな商品を表示してくれるため、商品を見つけやすいでしょう。
また、企業側としても自分たちの投稿内容をターゲット層に届けやすくなるため、ライブ発信やクーポンなどの効果も上がりやすく売り上げに直結します。
Eコマース戦略としてRedNoteを導入する上での課題

RedNoteはコンテンツ投稿とECプラットフォームのそれぞれの良さを取り込んだアプリとして、これからのSNS運営の成長に大きく貢献しています。
また、Eコマース戦略を強化する企業側としても、避けては通れないアプリだと言えるでしょう。
しかし、RedNoteには、下記の課題があることも事実です。
- 中国色が強い
- ECとしての信頼性を保持できるのか
企業側として、RedNoteを導入する前に課題点をしっかり理解しておくことは重要です。
中国色が強い
RedNoteは中国のアプリなので、中国政府の意向や中国国内のルールなどが最重要視され、中国色が強く出る傾向があります。
中国色が強く出ることにより、下記の課題が浮き上がっているのも事実です。
- 検閲・広告規制が強い
- 海外展開では表現の自由とどう折り合うか
RedNoteだけによらず、中国内のアプリは他の国に比べるとNGワード・規制事項などが多く、検閲も厳しいですし、意向が急に変わることも少なくありません。
「これくらい大丈夫だろう」と、利用規約をチェックせずに運営しているとアカウントが凍結するリスクが高くなります。
今やRedNoteは中国国内だけでなく、世界中でユーザーが増えており、海外では「表現の自由」も重視されます。
海外ユーザーや企業との間で「どのように折り合うか」という点が大きな課題となるでしょう。

ECとしての信頼性を保持できるのか
ECとしての機能を持っている以上、下記のような信頼性の確保が鍵となります。
- 偽物の取り締まり
- 安全性の担保
例えば世界最大級のECサイトであるAmazonは、独自で安全かつ信頼性の高いセキュリティシステムを生み出し採用しています。
それらは高性能なので、個人情報を管理するためのセキュリティシステムのサービス提供をしているほどです。
RedNoteはセキュリティを徹底しているとしています。
しかし、比較的新しいアプリであるため、安全性の確保ができるのか今後の対応などが気になるところでしょう。
まとめ

買い物の方法や情報収集の方法がオンラインへと変化してきている現在、Eコマース戦略を強化したいところです。
RedNoteは中国のアプリとしての世界との折り合い、安全の確保など課題点があることも事実ですが、コンテンツ発信とEコマース対策を併せ持った次世代のアプリとして今後の成長が期待されます。
特に、新しい世代にターゲット層を絞ってサービスを展開する場合、避けては通れない分野だと言えるでしょう。
とはいえRedNoteを検討中の方も「本当に大丈夫なの?」「自分たちの規模の会社では具体的にどのようにEコマース対策をしたら良い?」と考える方も少なくありません。
Leeソリューションでは、RedNoteの代行運営を始め、中国ビジネスに関する質問や相談なども受け付けています。
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